撤退

スペインGP後、覚悟はしていたが、こんな形で撤退を表明することになるとは正直思っていなかった。
土壇場で新たなパートナーとの交渉を明らかにしていたのに、何故??という思いでいっぱいだ。

今日の発表会見、事前のリリースから亜久里代表1人で望むとは聞いていたが、まさかホンダの関係者が一切いなかったとは…これがホンダの会社としての姿勢なんだろうか。

スーパーアグリ佐藤琢磨の受け皿として作られたチーム。僕はこの表現が本当に嫌いだった。日本から世界へ、そして頂点へ、そんな夢を実現させてくれるチームだと思って応援してた。しかし、琢磨の受け皿という面が少なからずあることは事実、だからこそ、ホンダ自身も会見に同席して、書面だけじゃない生身の声を聞かせて欲しかった。

正直、もう金がないから撤退っていうのなら、それは本当にしょうがない話だと思う。事実スペインGP後は、覚悟していたし、琢磨のあの走りで救われた気もした。ただ、ヴァイグル社との交渉を明らかにしたのに、ホンダ(ニック・フライ)の指示でイスタンブールへのアクセスが拒否され、今日の撤退発表に至った。その間に何があったかはまだ知らないが、この一連の流れで、正直ホンダが何を考えているのか全く分からない。怒りさえ感じるほどだ。亜久里代表は会見で、アクセス拒否の一件がホンダ本社の指示じゃないってことを強調していたが、ニックフライがやろうが誰がやろうが、ホンダがやったことには変わりない。それがホンダのスーパーアグリに対する姿勢なんだろう。

ホンダは何のためにF1に参戦しているんだろうか。本田宗一郎氏が世界に殴り込みをかけた第一期。化け物エンジンと共に、セナと共に駆け抜けた第二期。そして100%ホンダとなった第三期。第一期第二期と第三期が異なって見えるのは、単に自動車メーカーとして、マーケティングの一環として参戦しているように感じるからじゃないのか。F1がマーケティングツールとして使えるのは、世界各国で多くの人が見ているからこそ。ファンあってのF1じゃないんだろうか。

しかし、今回の一件で見せたホンダとしての姿勢。これこそ第三期に違和感を感じる、そしてスーパーアグリにみんなが夢を見ていた理由なんじゃないのだろうか。レーシングスピリット、ホンダスピリットが全く感じられない。

今回の一件がホンダの総意ではないにしても、こんなやり方では、ホンダからファンは離れる。

ホンダには誠意ある対応を見せて欲しかった・・・そして、チーム内の大幅な改革を望む。


もう、論がむちゃくちゃになってきたので、批判はここまでにしておこう。


夢を見せてくれたスーパーアグリF1チームには本当にありがとうといいたい。

走ってるだけで感動した2006年バーレーンGP、トロロッソをぶち抜いた2006年マレーシアGP、最高の走りを現地で目の当たりにした2006年日本GP、驚異的なペースに度肝を抜かれた2006年ブラジルGP、奇跡のQ32007年オーストラリアGP、初ポイントに感動した2007年スペインGP、深夜に絶叫した2007年カナダGP、そして、最後の力走2008年スペインGP

もう、どのレースも最高の思い出です。
鈴木亜久里代表をはじめ、メカニックの一人一人に至るまで本当に感謝感謝です。本当にありがとう

そして、佐藤琢磨
どんなときも全力でプッシュし、チームを引っ張っていく姿をこの2年弱、見てきましたが、本当に応援してきて良かった、そう思ってます。チームはこういう結末になってしまったが、琢磨自身は来年の鈴鹿、絶対に帰ってきて欲しい!!どんなチームに移籍することになろうが、僕は琢磨の選択を支持する。そして鈴鹿の一席で大声援を送りたいと思ってます。

がんばれ琢磨!!GoForIt!!


超乱文失礼