ついに始まる

さア、グリッドへ

こんなに待ち遠しいオフシーズンがあっただろうか。

それもこれも、SuperAguriFormula1という日本からの新チームが2006年からF1に参戦すると言うことに尽きるだろう。

このチームをなぜ応援したくなるのだろうか。

もちろん、オーナーが鈴木亜久里、ドライバーは佐藤琢磨井出有治、エンジンはHONDA、タイヤはBSという日本尽くめの体制というのも日本人である自分にとってはナショナリズムを擽られる要素である。

でも、それだけではないことを最近感じてしまう。


それはチームの持つ情熱である。


琢磨もコメントでこのチームは純粋なレース屋が集まっていて情熱があるって言っていた。F速の津川さんのコラムでも「現場では利益を無視した創造への情熱だけが沸き立っている」と書かれている。

ワークスチームでは見られないチームの情熱がそこには見えてくるのだろう。

ミナルディよりも少ない従業員が寝る間を惜しんでマシンを作り、テストを行い、参戦発表からわずか4ヶ月でバーレーンのグリッドに間に合った。もうこれだけでも奇跡なのである。こんなこと間に合わせてやろうという根性と情熱がなければ到底できないことである。だから琢磨も折に触れてコメントでそんなことを言うのだろう。



不本意な形として撤退した第一期HONDAF1活動最後のマシンRA302。このマシンのカラーリングを亡き本田宗一郎の意志を受け継ぐが如く纏ったSA05。本田宗一郎が果たしたかったであろうF1への夢を、新たなる形として日本のF1への挑戦は始まる。

もう、オールジャパン体制なのにメカニックは外国人とかいうことはどーでもよくなってきた。純粋にレースをしたい人間が集まったこのチームを自分は一日本人として、一F1ファンとして応援していきたいと思う。

そしてこの情熱をいつまでも持っててもらいたいな。


さア、グリッドへ